前回ご紹介のステンレス貼りを行った現場で、厨房機器の給排水の繋ぎ込みを含めた設置工事を行いました。
規格品では収まらない設置場所は、当社工場で現地寸法に合う作業台を製作して納品いたしました。
また、躯体下側の出っ張り部分に設置する機器は脚を加工して天板の隙間を無くしました。
衛生面を考慮して全ての機器の天板に、シリコン打ちを施しました。
104.ステンレス板金工事
厨房壁面のステンレス貼工事を行いました。
壁面下側の躯体の一部が仕上げ石膏ボードより出ていた為に、寸法取りが大変でした。
また、貼り付け寸法に合うステンレス材が無く、ロスの出ない板取りにも苦労いたしました。
ステンレス材:SUS304 t0.6 HL仕上げ
103.自在扉付コールドテーブル
厨房設備機器の工事を事前に承っておりました施主様から相談を受けました。
大家さんから造作は一切ダメという条件で賃貸契約をされていたので、厨房出入口に自在扉を取り付ける事が出来ないという内容でした。
間仕切り壁を造作する事は出来ない為、保健所の担当者と相談してコールドテーブルに自在扉(ウェスタンドア)を取り付けました。
頻繁に出入りをする扉なので、強度が必要です。
工場で事前に強度を確認しながら加工をしたしました。補強の為にLアングルを取り付けました。
扉の仕上げの塗装は施主様が行います。
※今回の施工方法は特例と思われます。ご注意ください。
102.和風便器改修工事
常連のお客様からの強い要望があり、和式便器を洋式便器に改修いたしました。
土間を解体し便器本体を取り換えるには、工事日数が掛かります。
そこで、現在使用中の和便器に腰掛便器を取り付けるタイプにいたしました。
使用機器は、便器を清潔に保つためにボウル面を洗浄できるTOTOのスワレットを選定いたしました。
・和風改造洋便器:CS501 #NW1
・普通便座(ソフト閉止):TC301 #NW1
101.排気設備工事
スチームコンベクションオーブンを導入したお客様から排気設備を取り付けて欲しいとのご相談を承りました。
排気設備は、消防法の対象にもなっており必要不可欠です。
今回の施工方法
①フード用吊りボルト出し
②ALC壁面開口
③フード吊り込み
④開口部枠取り付け
⑤有圧扇取り付け
⑥グリスフィルター取り付け
⑦外部ウェザーカバー取り付け
主な使用機器
・ステンレスフード:W1200xD1100xH650/700 SUS430 t1.0 No.4
・有圧扇:EWF-25ASA
・グリスフィルター:JGZ-501F(有圧扇内蔵仕様)
・ウェザーカバー:D180mm(300×300) FD付 防鳥アミ付
※ウェザーカバーは隣地境界線の都合上、薄型で特注製作いたしました。
100.排気改修工事/FIX窓改修工事
開店後約1年営業されている、お客様よりご相談を頂きました。
居抜き店舗であったため、換気設備は既存のまま使用されていらっしゃいました。
使用ガス機器の排気としてはかなり小さい有圧扇しか付いておらず、店内に煙や臭いが充満する状態でした。
有圧扇を大きくする事は出来ず、外部にミニシロッコファンを取り付けて排気をする事にいたしました。
排気量が強く、ダクトの風切音が出てしまいます。風切音を小さくするために、消音チャンバーを取り付けました。
給気口も無く、排気量をただ増やしてしまうと排気量は減ってしまい、扉の開閉も困難になってしまいます。
そこで、FIXガラスを縦滑り出し窓に改修し給気口にいたしました。
縦滑り出し窓は現場に合わせた寸法で製作し、網戸も取り付けました。
99.スチームコンベクションオーブン/ブラストチラー導入工事
スチームコンベクションオーブンとブラストチラーの導入工事を行いました。
・スチームコンベクションオーブン:UNOX / XJCC-0523-FPRM
・ブラストチラー:IRINOX / EF 10.1
どちらの電源も専用回路が必要になり、回路増設工事を行いました。
スチームコンベクションオーブンを設置するコールドテーブルは奥行450mm仕様の為、本体に合わせて天板を製作しました。
ブラストチラーも同様に25kgタイプの製氷機の上に設置するために、設置条件に合わせて台を製作いたしました。
98.冷水器導入工事
水道直結式冷水器の設置工事を行いました。
開店当初から設置を考え、給水とコンセントは用意されていました。
スペースが狭く導入を諦めていらっしゃいました。
図面を書き確認し、なるべく通行の妨げならない設置方向に決めました。
美味しい水を提供したいとの事で浄水器も取り付けました。
置台を有効に活用して頂くために、下部は浄水器置きにし、中段はコップのストック場所に致しました。
天板はホルソーで穴を開けて、配管スペースを最小限にしました。
設置後は通路にも余裕があり、導線の確保が出来ました。
97.シロッコファン入替工事
排気量が悪くなったとの連絡を受け確認に伺いました。
2本掛けのVベルトが劣化しており、1本は切れていました。
施主様の手持ちのVベルトがあり、取り急ぎベルトを交換いたしました。
ファンの回転が重くオーバーホールが必要な状態でした。
しかし、本体設置から10数年経っていると共にモーター等の部品を組立製作したシロッコファンでありました。
本体の錆も激しく今後の部品供給も考慮し、本体を取り替える事にいたしました。
(ちなみに製作した業者は廃業していました。)
設置場所はエレベーターが無い5階建ての屋上の塔屋の上にあります。
作業はシロッコファンを一度分解しロープを使って搬入し、設置場所で組み立てました。
既存品はファンとケーシング内の油汚れが激しくロープでの作業は諦めて養生をして階段で降ろしました。
吹出口が入れ替え前は上向きに設置されており、これでは雨水がシロッコファン内に溜まってしまいます。
今回の工事では吹出口を下向き仕様に致しました。
96.ガステーブル バーナー交換
混合管に穴が開きバーナーの交換の依頼がありました。
バーナーが油で固着してしまい取り外せなくなっていました。
管吸器を解体してバーナを取り外しました。
レンジコックも固くなっていたので交換をいたしました。
ノズルの詰まりも見られた為、分解清掃をしました。
バーナー本体は混合管を現地で加工して取り替え完了です。
・7インチ ユニバーサルバーナー
・ステンレス 管吸器 (ツバ付)
・T型 レンジコック